Kaori Eto
江藤かおり
hair designer and healer
「江藤さん、作文を発表してください」と先生。
小学5年の作文、将来の夢「美容師」
クラスメートがクスッと笑いながら振り返る。
「えー!なんで私が発表ー!?恥ずかしいな…」
このワンシーンは未だによく憶えている。
この頃、私はクラスの男子たちにクセっ毛とからかわれ、あだ名をつけられて、本当に自分の髪がイヤだった。母は私を強い子に育てようと必ず「痛くもかゆくもないでしょ!もっと大変な病気の子もいるのに、そんなことでクヨクヨしないの!」とたしなめられていた。その気持ちにフタをしてしまい、傷つかないフリさえしてきた。家族にも親戚にも私ほどのクセっ毛はいないので誰にも気持ちを理解してもらえず、本気で拾われてきた子だと思っていたほど…でもなぜかこの作文を読み終える頃、クラスメートはシーンとしてみんな真剣に聞き入っていた。最後には拍手さえ聞こえていた。
高校の時、1つ上の先輩(女性)に私と同じクセっ毛の人がいた。彼女はクセっ毛の上に髪の毛がほとんどなかった。このとき”私の悩みは小さい!!”と思ったと同時に”早く美容師になって悩んでいる人、困っている人をなんとかしたい”という思いがこみ上げてきた。自分から他者への意識の移行があった。美容師になってからは、クセ毛にストレートパーマをかけその後大きなウェーブをかけるという方法を編み出し、これで私は自分のクセ毛を攻略したと思った。
しかし鎌倉に来て、ひとりで美容師をやっているとなかなかパーマをかけにいくことが出来ず、とうとう本当の自分のくせ毛向き合うことになった。最後のパーマから1年が経ってすべてがくせ毛になった時、お客様から「それはなんていうパーマなの?すごくかわいいね!」とお褒めに預かった。「えー!パーマもカラーも何もしていない自分のくせと色なんですよ」とお互い驚いた。40年以上経ってからの自分の髪に対する初めての自己肯定が出来た瞬間だった。くせ毛だからアップも出来ないし着物は絶対に似合わないと思い込み、成人式に着物は着なかったが、去年初めてこのままのヘアスタイルでお正月に着物を着てみた。これもなかなかいいじゃん!!ずっとコンプレックスを持ち続けてきた気持ちの解放は私にとって一番のギフトとなった。そして、くせ毛の方の気持ちやヘアスタイルの対処法など自分の経験が私の得意分野となった。この心の成長が私にとっての癒しの原点となり、髪だけでなく身体と心をトータルでヒーリングしたいと思い、美容師とヒーラーを統合していく決意をした。
料金表
(税抜)
アクセス
神奈川県鎌倉市長谷2-13-12
電話 0467-33-5672
定休日:火曜日
営業時間:9:00〜17:00
江ノ電 長谷駅改札を出たら100円ショップを右に見ながら細い道を右に入ります。
一つ目の角を左に曲がり、その道の左側にあります。長谷駅から徒歩約1分